美術についてちょっとお話

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 美術ってとても大切っていうお話 

こんにちは、一宮美術ゼミです。

皆さんは小学生だったころ(今の人もいるかな?)図工は好きでしたか?
何か紙の箱やダンボール、トイレットペーパーの芯や輪ゴム、のり、テープ、はさみ、簡単な材料でとにかく何か作ってみる。

何かわからないけど、材料を見たら作ってみたくなる。
広告の裏の白いところを見たら何か絵を描きたくなる。鉛筆で、ペンで。色もつけよう!クレヨンで、色鉛筆で。

海に行った。砂を手にしたら水を混ぜて、ぐにゃぐにゃコネコネなんだかわからないけど楽しい!

「何か作ろう!何か描こう!」

この気持ちって何だろう?? なにかわからないけど、、、、、ワクワクする! 心の中が自然にふくらみ始める。

私はこうゆう仕事をしているので美術に携わっている人とはよくお話する機会があるのですが、そうでない人、美術とは無縁の人とも日常では会話をします。

「美術って何か役に立つの?」

そのときに子供であれ大人であれ、「小さい頃図工って好きだった?」と聞くと、大体の人は「好きだった」あるいは「好き」と答えます。

あまり「嫌い」という人には会ったことがありません。
不思議です。なぜでしょう?

美術とは人が本来もっているもの。大げさな言い方をすると、“生きるために必要なとても大切なこと”の一つだなと思うからです。

「今日の空は綺麗だな」とか、「夕焼けって美しいな」とか、「この服お気に入り!」「この料理おいしそう!」 「この車かっこいい!」「花火を見に行こう」「海に行こう」「今日は友達と何をして遊ぼう」「この漫画笑える」 「このゲームおもしろそうだな」「好きな人がいる」「ドラマを見て泣いた」「試験に受かるぞ!」とか、、、。

私たちが日常で気にすることなく思っている気持ちってよくよく考えてみると、すべて自分で選び、作りあげています。創造しています。

自分がワクワクする気持ちを日常で色々探して、選んで生きることを創っているんですね。

そうすると何が得られるかというと、、
「幸せな気持ち」「感動する気持ち」あるいは「豊かな心」を手にします。

幸せ、豊かな心、感動=情操的なこと=美術

そう、そうゆうことなんです。とても大切なことだと思いませんか?

そしてこうゆう気持ちは、たくさん知ればどんどん心の中の引き出しが開いて多くのワクワクを感じられるんです。

絵を描いたりものを創ることは、大人になるまでずっと幸せになる心を養う大切なことなんです。(目には見えないですけど)

皆さんが本来もっている心の引き出しを美術は開かせてくれる道具なんですね。

今、社会は大きく変わろうとしていく中で、これからはこうゆう事がとても大切になってくると感じています。

最後に大巨匠さんの言葉を書いておきます。
100年も前にこんな事を言っています。
人の思いは生き続けています。

「疲弊した私たちの時代に必要なのは、夢中になる気持ちを生み出すことだ。」

パブロ ピカソ